商品作りへのこだわり

畑から販売までを
一貫して自社で管理できるからこそ、

お茶作りのどの局面においても妥協せず、
こだわりを持って取り組んでいます。

末吉製茶工房のこだわり

1.代々受け継がれる仕上げ加工技術

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一子相伝の火入れ技術、合組(ブレンド)技術。

「火入れ(ひいれ)」や「合組(ごうぐみ)」とは、お茶製造の仕上げ加工の工程の一つ。火入れとは、珈琲でいう焙煎(ロースト)と同様の工程です。火入れによって、お茶の甘みが引き立ち、香ばしい香り(火香(ひか))がつくため、お茶の味や香りを調整するとても大切な工程です。火入れは、その仕方一つでお茶の味や香りが大きく変わるため、お茶の種類だけでなく、季節やその日の温度、湿度等によって、火入れ時の火の温度や時間を調整する必要があり、確かな技術や経験が必要となります。

合組とは、ブレンドのこと。お茶は、一種類の茶葉だけでもその個性を十分に味わうことができます。一方で、数多くある茶葉からそれぞれの特徴を生かして合組(ブレンド)することで、一種類の茶葉だけでは味わえない旨み、甘み、苦み、渋みなど、奥行きのある味わい深いお茶を楽しむこともできます。

末吉製茶工房では、現代表者の祖父の代から一子相伝で受け継がれ、常に時代の嗜好を汲み、日々研鑽を積んできたお茶の火入れ技術合組(ブレンド)技術、また、ブレンダーとしての経験や知見によって、他では中々味わえないような確かなお茶作りに取り組んでいます。

2.オリジナル・ブレンド・ティーへの取り組み

お客様の好みに寄り添ったオリジナル・ブレンド・ティー。

お茶は嗜好品と言われます。例えば、珈琲が好きな人でも、品種、産地、焙煎度、ブレンドや、この香りが好き、この酸味がないと etc…多かれ少なかれ、自分の中に好きなポイント、こだわりのポイントがあるのではないでしょうか。お茶もそれと同じ。一人ひとり美味しいと感じるお茶は違い、きっとそれぞれのこだわりがあると思うのです。

末吉製茶工房では、「一人ひとりがこだわりを持って美味しいと感じるお茶を届けたい」という思いから、長年、既存の日本茶商品だけでなく、お客様の嗜好や希望に寄り添ってテーラーメイドしたオリジナル・ブレンドのお茶を作り続けています。

3.芳醇さを追求し続ける「棒茶(ぼうちゃ)」作り

ずっとこだわって作り続けてきた棒茶は、目立たないけど自信作です。

棒茶とは、煎茶等の製造工程で使用されなかった新芽の茎を集めて作るお茶のこと。地域によっては「茎茶」や「白折(しらおれ)」、特に玉露や高級煎茶の茎を集めたものは「雁ケ音(かりがね)」と呼ばれています。そんな棒茶の原材料である茶の茎の部分には、実を言うと、葉よりも旨み・甘み・香り成分が豊富に含まれており、まろやかな甘みと独特の爽やかな香りが棒茶の特徴です。にもかかわらず、棒茶は、お茶業界では「出物(でもの)」と呼ばれる副産物であり、下級品として扱われ価格がとてもリーズナブル。取れる量も少ないため、本格的に棒茶作りに取り組むお茶屋さんはそれほど多くなく、葉のお茶に比べると中々見かけることがありません。

そんな中、末吉製茶工房は棒茶の美味しさを広めるため、創業時からずっと棒茶作りにこだわりを持って取り組んできました。あまり目立たちはしませんが、本当はちょっと自信作です。